5Gサービス開始から7か月、エリア展開はどうなっているのか?

5G

2020年3月にドコモ、au、ソフトバンクが5Gサービスを開始しました。サービス開始当初は5Gを利用できるエリアは限定的でしたが、7か月か経過した現在5Gのエリアはどこまで広がっているのでしょうか?

この記事では、2020年11月時点のドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの5Gのサービス提供エリアがどの程度広がっているか、前回確認をした8月時点のエリアと比較しながら解説しています。

スポンサーリンク

ドコモ、au、ソフトバンクは5Gエリアをマップで表示

ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの各社は、各ホームページにて5Gエリアの案内をしています。前回調査をした8月時点では、ドコモはマップでのエリア表示ではなく住所でエリアを表示していましたが、先日ドコモもようやくマップ表示を開始しました。従って、現在はドコモ、au、ソフトバンクの3社はマップで5Gエリアを確認することができるようになっています。一方、ドコモ、au、ソフトバンクから6か月遅れ、9月末に5Gサービスを開始した楽天モバイルは5Gエリアをマップではなく住所で5Gエリアを表記しています。

5Gサービス開始から4か月のエリア、料金、スマホ販売の状況は?
2020年3月の5Gサービス開始当初は利用可能エリアや対応スマホは限定的であったが、4か月後の現在の状況は?この記事では、2020年7月末時点のドコモ、au、ソフトバンクの5Gの料金プラン、サービス提供エリア、5G対応スマホ端末について解説。

各社の5Gエリアは、以下のページから確認することができます。

通信・エリア | NTTドコモ
ドコモの5G、LTE、FOMA、国際ローミング、Wi-Fiが、ご利用になれる通信・エリアについてご案内します。
エリア | スマートフォン・携帯電話 | au
auのスマートフォン・携帯電話の通信エリア、電波状況の情報をご紹介します。
サービスエリアマップ | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
SoftBank 3G、3Gハイスピード、ULTRA SPEED、SoftBank 4G、SoftBank 5Gの対応エリアをご覧いただけます。
| 楽天モバイル

2020年6月末時点と11月時点でのエリアの比較

前回、各社が5Gサービスを開始してから4か月経過した8月に調査を行いましたが、その時と比較して各社のエリアがどの程度広がっているか調べてみました。

スポンサーリンク

まだスポット的な対応に留まるドコモ

サービスを開始して7ヶ月経過したドコモのエリアは以下のとおりです。

マップ上にはかなりたくさんのピンが刺さっていますが、実際にサービスが提供されているエリアは緑色のピンと赤色のエリアのみです。ドコモに関しては、前回調査時はエリアマップがまだ準備されておらず住所やランドマークの表記のみでしたので比較が難しいのですが、前回記載された箇所と比較すると多少はエリアが広がっているものの、まだまだかなり限定的であるといえます。そして、他社が比較的面的な広がりを見せている中で、ドコモは引き続きスポット的な対応に留まっています

ただし、ドコモは以下のとおり来年3月末に向けて一気にエリアが広がる予定となっているので、これが予定どおり進めばかなりエリアが広がることになります。auやソフトバンクは、4Gの周波数を5Gに転用することで一気に5Gエリアを拡張する予定ですが、ドコモはインフラの制限により4Gの転用がすぐにはできないので当面は5G専用の周波数でエリアを広げていく必要があります。従って、この5G専用周波数でのエリア展開が遅れてしまうとauやソフトバンクと比較して5Gエリアがかなり見劣りしてしまう為、恐らく予定どおり、もしかしたら予定を上回る基地局展開をしてくることが想定されます

都内ではかなりエリア展開が進んでいるau


auの都内のエリアは以下のとおりです。

auのホームページでは、前回もそうでしたがエリアの状況がタイムリーに反映されていません。11月の現時点でもエリアマップで確認できるのは9月末時点の状況となっています。

紫とうすい紫が現時点での5Gエリアとなりますが、前回調査した時と比較すると5Gが利用できる場所がかなり増えていることがわかります。渋谷駅周辺など一部のエリアでは面的内広がりを見せていますが、それでも大部分はまだスポット的な対応に留まっています。今後対応予定とされているピンクのエリアを足したとしても、面的な広がりはできていないので、エリアが広がるのは来年の春以降になりそうです。

それでは、前回ある程度面的なエリアが作られていた福岡のエリア展開状況はどのようになっているのでしょうか?

前回調査時は、天神周辺は既にかなり5Gエリアが面的な広がりを見せていましたが、その時と比較するとそれほどエリアは広がっていません。多少スポット的にエリアは増えてはいますが、天神周辺のエリアは前回調査でマップ上黄色で表記されている当初予定となっていた箇所はまだエリア化されていないようです。こちらも都内エリア同様に大きくエリアが広がるのは来年春以降になるのでしょう。

auに関しては先ほど説明したとおり4G周波数を5Gに転用することを計画しているので、現時点で5G専用周波数でのエリア拡張は大きく進んでいないものの、今後4G周波数を利用することで一気に5Gエリアが広がる可能性はあります

5Gエリア展開が一番進んでいるソフトバンク

ソフトバンクの都内の5Gエリアは以下のとおりです。

ピンク色の部分が5Gエリアとなりますが、ドコモやauと比較するとかなり面的な広がりがあります。新宿駅、渋谷駅、新橋駅、日本橋、秋葉原などで面的なエリア構築ができており、全通信事業者の中で一番エリアが構築できているといえるのではないでしょうか。更に黄色のエリアは冬以降に対応するエリアとなりますが、黄色の部分がエリア化されると他社とは異なり、4G同様に面的なエリアが一気に広がるため、場所を選ばずに5Gを利用することが可能となりそうです。

それでは、前回調査で面的な広がりを見せていた名古屋エリアはどのようになっているのでしょうか?

名古屋エリアに関しては、前回調査でエリア拡張が予定されていたマップ上の黄色のエリアが多少エリア化されましたが、全体的にはそれほどエリアは広がっていません。また、前回調査時にエリア拡張予定となっていた場所の一部は最新のマップではエリア化の予定が無くなっています

ソフトバンクもau同様に4G周波数を5Gに転用する計画があるので、もしかしたら5G専用周波数ではなく今後4G周波数でエリア拡張を行う為、今はあまり5G専用周波数によるエリア拡張が進んでいないのかもしれません

まだまだエリアが無い楽天モバイル

楽天モバイルは9月末に5Gサービスを開始したばかりであり、エリアもかなり限定的です。ホームページを見る限りでは都内でも十数か所、他県では1か所程度しか5Gが利用できません。楽天モバイルは4月に4Gサービスを開始しており、まだ4Gのエリアも限定的であるので、どちらかというと今は4Gのエリア拡張に注力しているのかもしれません

スポンサーリンク

各社とも大幅に前倒した基地局展開計画

ドコモ、au、ソフトバンクは、5Gの免許を取得した当初は比較的ゆっくりと基地局を展開していく計画でした。ところが、5Gは想定以上に各産業からの期待値が高く、海外でも積極的なエリア展開が進められていることもあり、3社とも当初の計画を大幅に前倒す計画に変更しています。

当初は3社とも2021年3月の時点で全国の都道府県において最低1カ所でサービスを提供する程度となっていましたが、現在は各社とも全国約10,000局の5Gを建設する計画になっています。以下は3社の当初の基地局計画と現在の計画の比較ですが、各社とも約1年前倒しで基地局建設を進める計画に変更しています。

5Gは高い周波数を利用しており、これまで各社が利用してきた700-900MHzや2GHz帯の帯域と比較して電波が飛ぶ距離が短くなる為、10,000局では全国をカバーするためには全然足りない局数ですが、それでも10,000局の基地局があれば人口が集中するエリアの多くが5Gのエリア圏内になることが想定されます。

更にauとソフトバンクは4Gの周波数を5Gに転用する計画をしており、これによりauでは2022年3月までに5G基地局を50,000局展開する計画に変更をしています。

周波数とは?5Gの周波数割り当てはどうなっているのか?
周波数とは何なのか?5Gでは日本そして海外ではどのような周波数が割り当てられているのか?この記事では周波数の概要と特長、そして国内の周波数割り当てだけではなく海外の5Gで利用されている周波数についてわかりやすく解説。
スポンサーリンク

2021年に向けて各社とも前進

ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの5Gエリアはまだまだ限定的ですが、それでも前回調査した時と比較してかなりエリアが広がっています。更に、今後の各社の基地局展開予定を見ると、来年3月に向けて順調に基地局展開が進んでいるように見えます

来年は延期になった東京オリンピック・パラリンピックも開催され今以上に5Gが注目されるのと共に、5Gの本命であるStandalone(SA)方式の導入や4G周波数の5Gへの転用など新しい技術が取り入れられます。それに合わせて端末もスマホのみならず、色々な種類の端末が出てくる可能性もありますので、5Gの動向についてはこれからも目が離せないでしょう

5Gサービスの本命スタンドアローン(SA)方式とは?いつから始まる?
2018年から米国や韓国で5Gサービスが開始され日本でも2020年3月から5Gが開始されたが、これらの5Gは本当の5Gではない。この記事では、5Gの本命と言われているStandalone(スタンドアローン)方式の特長そして何故SA方式が必要なのかをわかりやすく解説。