世界に遅れて開始される日本の5Gは一気に普及するのか?

5G

いよいよ2020年3月に日本でも5Gが開始されます。世界から大きく遅れた日本の5Gはサービス開始後に一気に普及するのでしょうか?ユーザの関心度、5G端末の状況、通信事業者の取り組みから日本の5Gの普及を予想しています。

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世界の5G普及状況

2018年10月に米国で5Gサービスが開始され既に16ヶ月が経過しましたが、日本では未だに5Gのサービスが開始されていません。その間、世界では続々と5Gサービスが開始され、2020年1月現在では約30ヵ国で5Gが始まっています。

日本は5Gで出遅れているといわれながらも、実はそれほど心配するほどではないのではないかと考えていた方も多いのではないでしょうか。しかしながら、2G、3G、4Gとこれまでのモバイルの変遷において常に新世代の通信方式をいち早く取り入れていた日本が、5Gにおいては30ヵ国以上に先を越されているという現状を考えると、やはり日本の5G開始は相当遅いと言わざるを得ないでしょう。

ようやく2020年3月にサービス開始

他国より大幅に遅れた日本の5Gですが、いよいよ今年2020年の3月からサービスが開始されます。ドコモは2020年春、auとソフトバンクは2020年3月、楽天モバイルは2020年6月にサービスを開始すると発表しています。

世界的にそして日本国内でも想定以上に5Gへの期待値が高くなっていることもあり、通信事業者各社は当初の基地局建設計画を大幅に前倒し、早期に5Gのサービスエリアを広げる計画に変更をしています。また、各社とも早い段階から様々な産業と協力しながら5Gの新たなサービス、ソリューションの検討を進めており、現在では5Gに非常に力を入れていると伺えます。

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ユーザの関心度

通信事業者各社は5Gに力を入れていますが、肝心のユーザは5Gに対してどの程度の関心を持っているのでしょうか?以下は各国のユーザの5Gへの移行意欲についてGSMAから発表されたレポート結果です。見てのとおり日本では、5Gへ即座に移行することを希望しているユーザはわずか12%です。また、いずれは5Gへ移行するというユーザを含めても5Gへの移行を示しているユーザは全体の20%程度にとどまっています。

以下のグラフは、上にいくほど5Gへの移行が強く、右に行くほど4Gで十分であるということを示しています。2019年で既に約450万台の5Gスマホユーザを獲得している韓国やサービス開始前から1,000万台以上の5Gスマホの予約を受け付けた中国はグラフの上の方に位置しています。一方、日本はグラフのかなり下の方でありユーザの5Gに対する関心はあまり高くないように見うけられます。

サービス開始時の5G対応端末は?

2019年4月から韓国で5G対応のスマホが発売されて以来、既に多数の5G対応端末が世の中に出ています。既に発売されている5G端末のうち、日本でも端末を発売しているメーカであるHuawei、Samsung、LGからは以下のような端末が発売されています。

日本でのサービス開始時にはこれらの端末もしくはこれらの後継機種が発売されることが想定されます。また、国内メーカであるソニー、シャープ、京セラからも同様に5G端末が発売されるのではないでしょうか。

一番気になるのはiPhoneの5G対応でしょう。日本ではiPhoneが非常に人気があり、以下のとおりGSMAの調査では日本におけるスマホユーザのうち41%がiPhoneユーザとなっています。iPhoneは毎年9月に新機種の発表があり、端末の発売はそれ以降になるため、3月の5Gサービス開始時期には恐らく5Gに対応したiPhoneは発売されないでしょう。iPhoneがサービス開始時に存在しないことにより、サービス開始当初はユーザの関心もそれほど大きくない可能性があります。

iPhnoeの発売と3G巻き取り加速により5Gは一気に普及!?

このようにユーザ意向観点や端末の観点から、2020年3月に日本で5Gサービスが開始されたとしても普及はなかなか難しいような状況にありますが、どうなのでしょうか?

日本で5Gが一気に普及するためにはやはりiPhoneの存在が非常に大きく、iPhoneが発売されるまではなかなか一気に普及はしないでしょう。ただし、2020年の秋には恐らくiPhoneも5Gに対応し、それまでには5Gのエリアも少しずつ広がりを見せていると考えられる為、2020年秋以降に普及し始めるでしょう。

一方で、通信事業者各社は、現在3G、4Gのネットワークサービスを提供しており、3Gについては3社とも以下のとおりサービス停止時期を発表しています。したがって、この3Gサービスの終了までに極力多くの3Gユーザを4Gや5Gへ移行する必要があり、相応のキャンペーンを行うことが予想されるため、これによって多少なりとも5Gユーザ移行が加速することが想定されます。

さらに5Gにおいては、政府や地方自治体が5Gの普及に非常に積極的であり、政府、地方自治体所有の建築物や信号機を解放され5G基地局設置を許可しやすい環境にあることや、官民共同での5G活用などが協議されており、このような動きも5Gの普及を後押しすることは間違いありません。

以上のように、日本では5Gのサービス開始が世界から大きく遅れ、ユーザ意向や端末の状況などから2020年3月のサービス開始当初は5Gの普及はなかなか見込めないことが想定されますが、2020年秋の5G対応iPhone以降に一気に普及し、5Gエリア展開も含めて早々に他国に追い付くのではないかと想定されます。