10月1日に行われた総務省主導の省令改正に合わせて、ワイモバイルの料金プランはどのように変わったのか?また、解約条件はどのようになったのか?
この記事では、ワイモバイルの新料金プラン、解約条件、利用可能端末など、これからワイモバイルへの移行を検討するユーザを対象に分かりやすく説明しています。
ワイモバイルの契約形態(SIM単体・SIM+端末)
ワイモバイルの契約形態は、SIM単体での契約とSIMと端末がセットになった契約の2種類があります。
SIM単体での契約では、ワイモバイルからSIMカードだけ受け取り、スマホ端末はユーザが用意する契約形態になります。この契約のメリットは、ユーザが今まで利用していたスマホ端末をそのまま利用できるという点です。使い慣れているスマホ端末を継続して利用することが可能であり、更にスマホに登録済みのアプリケーション、写真、電話帳などの入れ替えが不要であるため気軽にワイモバイルへの乗り換えができるというメリットがあります。
SIM単体で契約した場合のデメリットとしては、APNなどの端末の設定を自分で行わなければならないことです。また、端末を持参する際には、その端末がワイモバイルで利用できることを事前に確認をしておく必要もあります。
一方、SIMと端末がセットとなった契約では、ドコモ、au、ソフトバンクと同様に端末とサービスがセットになった契約になります。つまり、ユーザはサービスの契約をする際に端末も一緒に購入することができ、更に場合によっては端末購入の割り引きサービスが適用され、端末を安く購入できる可能性もあります。
こちらのデメリットは、選択できる端末が限定されてしまうことです。現状、様々なSIMフリー端末が存在する中でワイモバイルから発売されたものはそれほど種類が多くなく、場合によっては希望の端末が無い可能性もあります。
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ワイモバイルの料金体系・解約条件
ワイモバイルの料金体系は以前はいくつか種類があったのですが、10月1日以降非常にシンプルとなり、以下の3つのプランに集約されています。

スマホプランはデータ利用量によって分かれており、スマホプランSは2,680円、スマホプランMは3,680円、スマホプランRは4,680円となっています。それぞれのプランにより利用可能なデータ通信容量が異なりますが、仮に1か月に該当のデータ通信容量を消化しきれなかったとしても翌月に持ち越すことはできません。
これら3つのプランには音声サービスもあり、通話1回あたり10分以内でれば通話料が無料であり、それを超えた場合には20円/30秒の料金がかかります。10分以内の無料通話には回数制限が無く、何度通話しても10分以内であれば無料となります。
契約の解除(解約)ですが、現在は以前のような2年縛りが一切ないため10月1日以降契約をしたユーザに関しては解約手数料は無料です。既存ユーザは、プラン契約時の解約手数料がかかるので注意が必要とまります。
割引サービス
ワイモバイルの割り引きサービスは以下の3つです。
ドコモ、auなどと同様に「家族割引サービス」とブロードバンド等との契約による「おうち割」があります。
これらの割り引きサービスが適用されると基本料金は以下のとおり安くなります。ただし、確かに割引サービスによって安くはなるのですが、「おうち割」を適用するためにはブロードバンド契約等を変更する必要がありハードルが高く、「新規割り」は6か月の期間限定の割り引きですので、全体としてそれほど大きな割引は期待できないと考えておいた方がいいでしょう。
対応端末対(対応機種は?対応しているiPhoneは?)
ワイモバイルのネットワークに対応しているスマホはどのくらいあるのでしょうか?
まずは、ワイモバイルが販売している端末を見てみましょう。
ワイモバイルで端末を購入する場合
iPhoneでは、iPhone6sとiPhone7が販売されています。現在iPhoneはiPhone11まで発売されているのでiPhone6sやiPhone7はかなり古い型になりますが、iPhon11等の最新の機種を利用を希望するユーザはSIMフリー版のiPhoneを持ち込むことで利用することが可能です。(以下の「端末をユーザが準備する場合」を参照)
Androidに関しては、以下の端末がワイモバイルから発売されています。端末の型番がワイモバイルの型番になっているので少しわかりづらいのですが、最近売れているSony、Huawei、Sharpをはじめ京セラ、LG、HTCなど幅広く端末メーカーをサポートしています。

端末をユーザが準備する場合
SIMカードのみを購入する場合にはユーザ各自で端末を準備する必要がありますが、準備する端末がワイモバイルのネットワークで動作するかどうかを事前に確認しておく必要があります。
以下のサイトでは、ワイモバイルが動作を確認した端末の一覧が記載してあるので、端末を準備する前に必ず確認をしましょう。
格安スマホよりは料金が高いが、品質は最高レベル
ワイモバイルはソフトバンクグループの企業であり、前進がイー・アクセス/イーモバイルというように通信事業者が母体となっている為、通信品質も他の格安スマホサービスと比較すると格段に高くなっています。他の格安スマホでは、朝夕の通勤時間帯、昼休みは通信速度が著しく劣化する傾向にありますが、ワイモバイルではそのようなことは無く、比較的通信速度は安定しています。
毎月の基本料金は3GBで2,680円と他の格安スマホ事業者の料金より高くなっていますが、ワイモバイルのプランには10分以内の通話料無料サービスが含まれていることを考えると、実際の料金はそれほど高くはないと考えられます。
毎月のスマホの料金を抑えつつ、ある程度の品質を確保したいユーザにとってはワイモバイルは最有力候補の一つと考えてよいでしょう。