2019年9月6日に発表されたソフトバンクの新料金プランは、これまでのウルトラギガモンスター+やミニモンスターと比較して何が変わったのか?
この記事では、新料金プランの変更点に関してわかりやすく解説をしています。
新料金プランと従来の料金プラン比較

ソフトバンクの料金プランはタブレット専用プランやガラケー専用プランなどを入れるとかなりの数がありますが、スマホ向けのプランに関しては「ウルトラギガモンスター+」「ミニモンスター」「スマホデビュープラン」の3つが主なプランとなっています。
新料金プランとして「データプラン50+」「データプランミニ」「データプラン1GB」が発表されましたが、以下のとおり基本料金(基本プラン)を含めずデータ通信プランのみを示した名称となっています。
新プランでの変更点は3つ!
今回発表された新プランでは、内容についての変更はほとんどないのですが、それ以外に大きな変更点として以下の3つがあります。
- 契約期間の拘束撤廃
- 契約解除料の撤廃
- 基本料金の統一
「契約期間の拘束撤廃」とは、これまでは2年間継続して利用することを前提とした割り引きを提供するなど、契約期間を拘束することで割り引きサービスを適用していましたが、新プランではこの契約期間の拘束がなくなるということです。つまり、ユーザは2年間の契約満了を待たずしていつでも解約や他事業者への移行が可能となります。
もちろん、これまでも契約期間中に解約や他事業者への移行が可能ではありましたが、その際には契約解除料として9,500円が課せられていました。新プランでは拘束期間が無いので、それに合わせてこの契約解除料も不要となります。
「基本料金の統一」とは、これまでスマホやタブレット、ケータイ、モバイルWi-Fiルーターなど、ユーザが利用するデバイスごとに基本料金がバラバラに設定されていましたが、これを一本化してわかりやすくするというものです。
総務省が進める省令改正に対応

今回発表された新プランでは契約期間の拘束と契約解除料がなくなりましたが、これは総務省が進めている「モバイル市場の競争促進に向けた制度整備」において契約期間の拘束と解除料に関して以下のような取り決めが確定し、今後省令改正が行われることを見据えての対応となります。
- 契約期間の拘束:最長2年(ただし契約解除料が無い場合を除く)
- 期間拘束有無による料金差額:170円/月が上限
- 契約解除料:1,000円が上限
このとおり、契約期間を拘束しても大幅な割り引きを行うことができなくなり、かつ契約解除料の低減により拘束効果も弱くなることから、ソフトバンクではこれらを一気に撤廃するという決断をしています。
スマホ向け新料金プランは従来プランと料金は同じ
新料金プランでは、ユーザが毎月支払う総額料金はこれまでのプランと変わりませんが、その内訳が以下のとおり変更されています。
これまでのプランでは、基本プラン、ウェブ使用料、データプランの3階層で構成されていましたが、新プランでは基本プランとデータプランの2階層になっています。また、料金の割合も変わり、従来のプランでは基本料金が1,200円でしたが、新プランではこれが980円となり、その差分およびウェブ使用料が新プランではデータプランの料金に加えられています。内訳は変わりますが、総額は全て同じです。
参考までに、このプランでの音声通話料は以下の3つのオプションから選択することが可能です。
- 標準 :追加料金なし(30秒ごとに20円)
- 準定額オプション :追加500円/月(1回5分以内の国内通話が24時間かけ放題)
- 定額オプション :追加1,500円/月 (国内通話24時間かけ放題)
新プランは総務省の意向を反映 ウルトラギガモンスター+は変わらずおトク

今回発表された新プランは、契約期間拘束および契約解除料の撤廃が主な変更点であり、これは先に説明したとおり総務省が進める省令改正に対応することが主な目的でしょう。各プランの総額は従来と変わらず、依然としてソフトバンクのウルトラギガモンスター+は他社のプランと比較してもヘビーユーザにとってはおトクであるといえるでしょう。