今やスマホは手放せない状況であり、毎日手元にスマホが無いと不安に陥る人が大多数であると思います。このようにライフラインと化したスマホですが、問題となるのは毎月の利用料金です。通信事業者は、それぞれ割引サービスを適用したりすることでお得感を出していますが、実際はどの通信事業者のどのプランが一番おトクなのかが見えづらい状況です。
そこで、この記事では、通信事業者3社のスマホ料金プランを比較し、ユーザがどのプランを選択すべきかについて解説をしています。
3社の料金プランサマリー

ドコモ、au、ソフトバンクのそれぞれのスマホの料金プランの一覧を見てみましょう。
どの通信事業者も、定額で一定のデータ通信分まで利用可能なプランと、利用したデータ量分の料金で利用可能なプランの2種類を提供しています。
定額で一定のデータ通信分まで利用可能なプランについては、ドコモは30GBまで、auは7GB/20GB/25GBまで、ソフトバンクは50GBまで利用が可能となっており、利用可能なデータ量が通信事業者ごとにバラバラとなっています。また、auに関しては定額で無制限にデータ通信が利用可能なプランも提供しています。
一方、データ利用量に応じて料金請求されるプランについては、ドコモとauは共に1~7GBの範囲で利用可能としていますが、ソフトバンクは1~50GBの範囲で料金が変動するプランとなっています。
定額使い放題(上限あり)プランの比較
定額で一定のデータ通信分まで利用可能なプランの料金に関して、ドコモ、au、ソフトバンクで比較してみました。各通信事業者には様々な割り引きサービスがありますが、大多数のユーザが現実的に適用可能な割り引きサービスに限定するために、今回は2年間継続して契約することによる割り引きサービスのみを適用した場合の料金比較をします。 継続契約割り引きについては、ドコモは「定期契約」、auは「2年契約割引」、ソフトバンクは「2年契約割引」という形で各社が割り引きを行っており、それらを適用した場合の料金は以下のとおりとなっています。
表を見てのとおり、それぞれのプランでは利用可能なデータ通信量がバラバラであり、単純に金額だけでは比較ができないので、1GB当たりの料金単価も計算してみました。
毎月の支払料金を抑えたいユーザは、auの「auフラットプラン7プラス」を利用することで毎月の支払い額を5,480円に抑えることができます。この表の中ではデータ利用量が7GBと少なく見えますが、実際に利用するにあたっては日頃それほど動画を見ないユーザにとっては7GBで十分な可能性があり、その場合にはauの「auフラットプラン7プラス」が最有力候補になります。ただし、単価を見てわかるとおり、「auフラットプラン7プラス」は単価は高いので、定額プランの中では割高といえます。
参考:auフラットプラン7プラスとは – 各種料金割引きで比較 –
お得感でプランを選択したユーザは、データ通信1GBあたりの単価が149.6円と一番安いソフトバンクの「ウルトラギガモンスター+」が最適となります。他のプランが1GBあたりの料金が200円以上である中で「ウルトラギガモンスター+」の料金単価は150円未満となっているのでかなり割安といえます。auの「auデータMAXプラン」は毎月無制限に利用可能ではありますが、ソフトバンクの「ウルトラギガモンスター+」よりもおトクに単価を下げて利用するためには、毎月60GB以上のデータ通信を行う必要があります。
定額使い放題プランについては、毎月の支払金額を抑えたい場合には「auフラットプラン7プラス」、お得に利用したい場合には「ウルトラギガモンスター+」が選択肢となるでしょう。ただし、各プランで最大利用可能データ量が違うので、毎月のデータ利用量がどのくらいになるのかをしっかり把握したうえで、上記表から最適なプランを選ぶということも必要です。
利用分に応じた料金プランの比較

利用分に応じて料金が変動するプランに関してもドコモ、au、ソフトバンクで比較してみました。こちらも定額プランと同様に2年間継続した場合の割り引きサービスのみ適用された場合の料金比較になっています。
全体としてはドコモのプランが一番安く見えますが、ユーザの使い方によって料金は変わってきます。例えば、ユーザの毎月のデータ利用量が3~4GBに集中するようであればauの方が安くなる可能性もあります。
3社の料金プランをグラフにすると以下のようになります。
グラフ化すると一目瞭然ですが、3~4GB以外はドコモの利用料金が安くなっています。利用分に応じた料金プランは、毎月利用するデータ量にばらつきがあるようなユーザを対象としたプランであり、それを考えると3社のプランの中ではドコモの「ギガライト」プランが一番お得といます。
選ぶべき通信事業者とプランはこれだ!
ドコモ、au、ソフトバンクと3社のスマホ料金プランを比較しましたが、上限のある定額データ通信使い放題プランでは、ソフトバンクの「ウルトラギガモンスター+」を選択すべきでしょう。また、利用分に応じた料金プランに関しては、ドコモの「ギガライト」が最適です。
その他、3社の中で唯一auはデータ通信無制限プランを提供しており、データ通信を果てしなく行いたいユーザにとっては、auの「auデータMAXプラン」を選択することになります。
3社の料金戦略は?

今回3社のスマホ料金プランを分析した結果、ソフトバンクはユーザに大容量のデータを使わせるプランにシフトしていることがわかります。特に利用分に応じた料金プランに関しては、ソフトバンクの「ミニモンスター」は他社よりもかなり高く、力を入れていないことが伺えます。
一方でドコモは、まだまだ大多数のユーザが大容量通信を行わないと想定しているのか、利用分に応じた料金プランに力を入れているように見受けられます。
auはいち早く利用分に応じた料金プランを導入しましたが、他2社にキャッチアップされてしまった感が否めません。一方で、auは他社に先駆けて来年サービス開始予定の5Gを見据えたデータ利用無制限プランを導入しており、今後の料金プランが非常に楽しみではあります。