格安スマホ乗換方法、タイミング、費用について解説

スマホ

2021年に入り、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手通信事業者はこれまでよりも安い20GBのプランを導入し、従来の料金プランも値下げしました。これに伴い、格安スマホ事業者は大手通信事業者に対抗すべく料金値下げを行っており、音声サービス付きデータ容量5GBで月額1,000円以下のプランも出てきています。このような状況から、毎月の携帯電話料金が高いと感じ格安スマホ事業者へ移行することを検討しているユーザは多数いると思いますが、スマホ事業者の乗り換え方法やタイミング、そして必要となる費用がどのくらいなのかがわからず、移行をためらっているユーザも多いと思います。

この記事では、大手通信事業者から格安スマホへ移行するタイミングと移行にかかる費用についてわかりやすく解説しています。

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格安スマホへの乗り換え方法は「新規契約」と「MNP」の2種類

格安スマホへの乗り換え方法には2種類あります。一つは、現在利用している電話番号を変更せずに通信事業者を格安スマホへ移行する方法で、一般的にMNP(Mobile Number Portability:モバイルナンバーポータビリティ)と呼ばれています。もう一つは、電話番号を継続せず、現在利用している通信事業者の契約を解約して移行先の格安スマホ事業者で新規に契約をする(新しい電話番号をもらう)方法です。 ほとんどのユーザはMNPを利用して電話番号を変えずに乗り換えを行うと思われますが、通信事業者Aから格安スマホ事業者へMNPを利用して乗り換えを行う場合の手順は以下のようになります。

乗り換えにかかる期間ですが、上記ステップの「乗り換え連絡」、「MNP番号の取得」、「回線切り替え」は即日行われますが、SIMカードを移行先の事業者から受領する際に数日要する為、乗り換え期間全体としては1週間程度を見込んでおいた方が良いでしょう。 具体的な乗り換え方法は以下のサイトを参考にしてください。

【意外と簡単】スマホ乗り換え準備・方法・やるべきこと
今契約している通信事業者から他の通信事業者へ電話番号を変更せずにスマホを乗り換える準備と手順についてわかりやすく解説しています。スマホの乗り換えは非常に簡単なので毎月のスマホ料金を抑えたい人はすぐに検討すべきでしょう!
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乗り換えに必要な費用

通信事業者を乗り換える際にはいくつか手数料がかかります。必要な費用は以下のとおりです。

1. MNP転出手数料

MNP転出手数料は、契約している通信事業者からMNP番号をもらうために必要な手数料です。以前はほぼすべての通信事業者が転出手数料として3,000円程度を徴収していましたが、現在はドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの大手通信事業者の転出手数料は無料となっています。また、その他の格安スマホ事業者でも転出手数料を無料としている事業者が増えています。

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2. 解約金

解約金は、2年間という長期契約をしているユーザが契約の途中で解約やMNPを行う際に発生する費用です。以前は2年間継続して利用する長期契約者に対して毎月の基本料を値引く代わりに、契約期間中に解約した場合には各社とも9,500円の解約金を徴収するという契約になっていましたが、2019年9月に省令が改正され、長期契約に対する解約金の上限が1,000円となりました。従って、省令改正後に契約をしたユーザの解約金は最大でも1,000円となりますが、それ以前に長期契約をしたユーザの解約金は9,500円となります。2年契約は2年ごとに契約が自動更新されますが、契約が更新される月(更新月)から3ヵ月の間であれば解約金を支払うことなく乗り換えができます。 ドコモ、au、ソフトバンクの更新月の確認方法は以下のサイトから確認することができます。

https://www.nttdocomo.co.jp/mydocomo/procedures/
よくあるご質問 │ サポート │ au
auのよくあるご質問のページです。みなさまから寄せられる質問とその回答をご紹介。
ご利用料金を確認したい | お問い合わせ | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
ソフトバンクの公式ホームページです。

3. 端末残債費用

端末残債費用は、端末を分割で購入し、かつ分割支払いが完了していないユーザが一括清算を行う場合に必要となる費用となります。例えば、80,000円のスマホを毎月4,000円で20回払いで購入したユーザが、まだ15回しか支払いが終えていない状態で乗り換えを行う場合、支払が済んでいない5回分の支払い計20,000円分が残債として残っています。ドコモ、au、ソフトバンクでは、乗り換え(解約)をした場合においても残債を一括返済する必要はなく継続して分割支払いができますが、乗り換え時に一括で清算する場合にはその費用を準備する必要があります。

4. MNP転出手数料

MNP転入手数料とは、乗り換え先の事業者と新たに契約するために必要となる手数料で、格安スマホ事業者の場合には3,000円としている事業者がほとんどです。ただし、期間限定で転入手数料を無料とするキャンペーン等が頻繁に行われているので、乗り換えの際にはキャンペーン情報を確認した方がよいでしょう。

5. 端末(スマホ)代金

通信事業者を乗り換える際、場合によっては端末を買い替える必要があります。通信事業者が利用している周波数やシステムは事業者によって異なる為、場合によっては現在利用中のスマホが乗り換え先の事業者では対応していない場合があるからです。

格安スマホ事業者のホームページでは、その事業者が提供しているネットワークで正常に動作することが確認できているスマホの機種一覧があるので、乗り換えを行う際には事前に確認する必要があります。仮に現在利用中のスマホが乗り換え先の事業者で動作確認ができていない場合、端末を買い替える必要があるため、端末(スマホ)の代金を準備しておく必要があります。

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いつ乗り換えたら一番オトクなのか!?(費用シミュレーション)

格安スマホ事業者へ乗り換えを行う際、悩ましいのはその乗り換えのタイミングです。ドコモ、au、ソフトバンクで2年契約をしているユーザは、乗り換えを行う際に支払う解約金を考慮し、解約金が無料となる更新月が来るまで乗り換えを躊躇してしまうことがあります。そして、更新月が来る頃には乗り換えのことなどすっかり忘れてしまい、気が付いたら更新月が過ぎて2年契約が自動更新されてしまい、結果として乗り換えを断念してしまいます。

では、乗り換えを行うタイミングは、本当に更新月を待った方が良いのでしょうか?以下、二つのパターンで費用のシミュレーションをしてみました。

毎月のデータ利用量が3GB程度のユーザ

毎月のデータの利用量が3GBで収まるユーザが、ドコモから格安スマホのmineoに乗り換える際、乗り換えるタイミングによってかかる費用がどのように変わるかをシミュレーションしてみました。

まず初めにドコモとmineoの月額料金ですが、毎月のデータ利用量が3GB未満のケースで比較してみます。2年間の長期契約を行っていた時のドコモのギガライトプランで3GB未満の利用であった場合は3,980円が適用され、mineoでは5GBプランの1,518円が適用されます。

次に乗り換えにかかる費用ですが、先ほど説明したとおり、乗り換えには「MNP転出手数料」、「解約金」、「端末残債」、「MNP転入手数料」、「端末代金」がかかりますが、シミュレーションではわかりやすくするため、「端末残債」と「端末代金」は考慮せず、「MNP転出手数料」、「解約金」、「MNP転入手数料」を乗り換え費用として考えます。

ドコモの場合、MNP転出手数料は0円、解約金は2019年9月以前のプランでは9,500円となり、mineoのMNP転入手数料は3,300円となります。

費用のシミュレーションでは、(1)ドコモを継続して利用した場合、(2)ユーザが更新月を気にせず即座にmineoに乗り換えた場合、(3)ユーザの更新月が5か月後に来るため5か月後にmineo乗り換える場合、(4)ユーザの更新月が10か月後に来るため10か月後にmineoに乗り換える場合の4パターンで12か月利用した場合の累計の費用を比較しています。

各パターンの累計費用は以下のとおりです。

ユーザが即剤に乗り換える場合(表の(2))、初月に解約金9,500円を含む乗り換え費用がかかりますので初月の支払いがかなり大きくなります。一方、更新月に乗り換える場合では解約金が不要となるため、乗り換え月であってもそれほど大きな負担なく乗り換えることができます。

ただ、12か月後(表の一番右)の累計金額を見てください。即座にmineoに乗り換えた場合、1ヶ月目こそ多額の費用がかかりましたが、1年後の累計金額では34,700円と4つのパターンの中で一番安くなっています。そして、ドコモを1年間継続して利用した場合と比較して16,744円もオトクになっているのです。 これをグラフで表すと以下のようになります。

グラフの水色が即座にmineoに乗り換えた場合の累計金額です。はじめの5ヶ月ほどは他のパターンと比較して累計金額が高くなってはいますが、それ以降では他のパターンの方が金額の加算が大きくなっています。そして、10か月後に更新月が来るユーザ(黄色のグラフ)が10か月間乗り換えずに待った場合、解約金の支払いが不要であるにもかかわらず、12か月後の累計金額ではかなり高くなっています。

以上より、3GB未満のデータ利用ユーザにおいては、更新月を待つことなく即座に格安スマホへ乗り換えることが一番オトクとなることがわかります。

毎月のデータ利用量が10GB程度のユーザ

では次に毎月のデータ利用量が10GB程度のユーザが、ドコモから格安スマホのmineoに乗り換える際、乗り換えるタイミングによってかかる費用がどのように変わるかをシミュレーションしてみました。 ドコモとmineoの月額料金ですが、10GB程度の利用ではドコモの場合はギガホプランの6,980円が適用され、mineoでは10GBプランの1,958円が適用されます。

次に乗り換えにかかる費用ですが、先ほど説明したとおり以下のようになります。

費用のシミュレーションも先ほど同様に、(1)ドコモを継続して利用した場合、(2)ユーザが更新月を気にせず即座にmineoに乗り換えた場合、(3)ユーザの更新月が5か月後に来るため5か月後にmineo乗り換える場合、(4)ユーザの更新月が10か月後に来るため10か月後にmineoに乗り換える場合の4パターンで12か月利用した場合の累計の費用を比較しています。

各パターンの累計費用は以下のとおりです。

10GBプランの場合も3GBプランの時と同様に即座にmineoに乗り換えた場合、1ヶ月目こそ多額の費用がかかりますが、1年後の累計金額では36,296円と4つのパターンの中で一番安くなっています。そして、ドコモを1年間継続して利用した場合と比較して47,464円もオトクになっているのです。 これをグラフで表すと以下のようになります。

グラフを見ても分かるとおり、先ほどの3GBプランの場合と同じように、はじめの2ヶ月までは即座にmineoに乗り換えるパターンである水色のグラフが他のパターンと比較して累計金額が高くなってはいますが、それ以降では他のパターンの方が金額の加算が大きくなっています。そして、10か月後に更新月が来るユーザ(黄色のグラフ)が10か月間乗り換えずに待った場合、3GBプランの場合と同様に解約金の支払いが不要であるにもかかわらず、12か月後の累計金額ではかなり高くなっています。

以上より、10GB程度のデータ利用ユーザにおいても、更新月を待つことなく即座に格安スマホへ乗り換えることが一番オトクとなることがわかります。

迷っているなら即座に乗り換えを!

今回の費用シミュレーションでは、ドコモから格安スマホのmineoに乗り換えることを想定しましたが、仮にこれが他の事業者であったとしても結果は同様に即座に乗り換えることが一番オトクという結果になるかと思います。即座に乗り換える場合には、9,500円という高額な解約金がかかることになりますが、それでも即座に乗り換えることがオトクということは、それだけドコモ、au、ソフトバンクの月額料金が高く、格安スマホ事業者の料金が安いということです。

従って、毎月の携帯料金が高いと感じて格安スマホへ乗り換えを考えているユーザは更新月を気にすることなく、今すぐに乗り換えることが一番オトクです。ただし、今回の検証では乗り換え後にスマホの購入が不要であると仮定しているので、乗り換えとともに新規にスマホを購入する必要がある場合には更に費用がかかります。また、格安スマホは毎月の料金が安い半面、品質面ではドコモ、au、ソフトバンクに劣るので、乗り換えの際にはそのバランスも意識するとよいでしょう。