最近のスマホは画面サイズが大きくなり、メモリ容量も増え、ハイエンドモデルに至ってはもはや超小型のパソコンレベルの機能を持っています。そこで、せっかくスマホが高性能な機能を持っているのであれば、これを有効活用しようと思い、スマホで利用できるキーボードを購入してみました。
この記事では、スマホ、タブレット、パソコンで利用可能なBluetoothで接続するキーボードである「iClever IC-BK03」について解説をしています。
スマホでもキーボードを利用している人が増えている!?
スマホは今や肌身離さず持ち歩くライフライン的な存在となり、ほとんどのことはスマホ1台あれば片付く世の中になりました。特にSNSやEメールなどのメッセージによるやりとりではスマホが頻繁に使われ、スマホの用途に合わせて入力機能(インタフェース)も進化を遂げています。
スマホの文字入力では、今やフリック機能で高速で文字入力するユーザが多くなっていますが、以前はガラケー時代から踏襲されたカナ入力(「お」だったら「1/あ」ボタンを5回押す)やり方で、文字入力にも時間を要していました。従って、スマホが世の中に出てきた当初は、入力インタフェースを少しでも改善しようと、Qwertyキーボードと呼ばれるパソコンについているキーボードと同じような配列のキーボードがスマホ自体についていました。RIM社のBlackBerryと呼ばれるスマホは、Qwertyキーボードを備えたスマホの中でも非常に人気があり、外国人を中心に日本でもよく見かけ、未だに根強い人気を見せています。
それでも、キーボードを搭載することでスマホが分厚くかつ重くなり、Qwertyキーボード自体が小さくて押しづらいなどの理由もあり、今となってはキーボードが搭載されたスマホはほとんど見られなくなり、それに代わってフリックなどのソフトウェアによる入力機能が進化をしています。
フリックによる入力は従来の文字入力方法と比較するとかなり高速に入力可能ですが、それでもパソコンのキーボードで文字を打った方が断然早いというユーザもいます。また、短い文章であれば苦痛にはならないものの、会議の議事録やブログなどの長文を書くとなるとフリック入力だとストレスを感じるユーザもいます。
このようなユーザ向けに最近はスマホ、タブレットなどの標準ではキーボードが実装されていない機器向けのBluetoothキーボードが多数発売されています。
今回、iCleverのBluetooth対応キーボードである「IC-BK03」を入手したので、これついてレビューを記載していきます。
米国の大学博士によって2010年に設立された企業ブランド「iClever」
今回紹介するキーボードは、iCleverというブランドのキーボードになります。iCleverは、米国の大学博士出身の二人によって2010年に設立されたShenzhen Thousandshores Technology Coという企業の商品ブランドです。本社はスペインにあり、日本はもちろん、米国、カナダ、英国、スペイン、ドイツなど世界20数か国で商品を提供しています。iCleverブランドでは、今回紹介するキーボード以外に充電器、スピーカー、イヤホンなどが製品として販売されています。
しっかりした作りのiClever IC-BK03のキーボードと高級感のある布ケース
では、早速中身を見てみましょう。 iCleverのキーボードは、以下のような梱包で送付されます。

中を開けると以下のように布ケースと共にキーボードが収納されています。ケースはかなり触り心地の良い布を使っていて、多少の高級感もあります。




写真はシルバーのキーボードですが、シルバー以外にブラックとローズゴールド(ピンク)があります。重さは185gとかなり軽く、持ち運びやすい重さとなっています。また、キーボードは三つ折りタイプで、両側に開くことで使うことができます。三つ折りにすることで横幅が15cm弱まで小さくなりますので、鞄の中に入れていてもかさばらないサイズでとても便利です。開いた時のサイズは、横25.17cm、縦8.96cm、厚さ0.66cmで、キーのサイズは約1.3cmです。
キーボードは充電式タイプで、2時間で充電が完了し連続使用時間は80時間となっています。また、連続の待ち受け時間は60日ですので、普段利用するうえでは全く問題ない仕様となっています。
キーボードの配列にはいろいろなタイプがあり、普段日本で利用しているパソコンでは日本語配列のJIS仕様のキーボードが多いのですが、このiCleverのIC-BK03は海外でよく利用されている英語配列のUS仕様のキーボードとなります。
JIS仕様とUS仕様では、通常の文字の位置は同じなのですが、記号の位置が少しことなります。例えば、以下のキーボードの写真では「@マーク」が左上の数字の「2」のキーに割り当てられていますが、日本語配列のキーボードの場合はキーボードの右のほうの「P」の横に「@マーク」があります。その他の記号でもいくつか配列が異なるので、普段日本語配列のキーボードに使い慣れていて英語配列のキーボードを使いたくないユーザはこちらのキーボードは選択しない方がよいかもしれません。


iClever IC-BK03キーボードの良い点として、日本語の説明書が同梱されていることが挙げられます。インターネットで販売されている低額のキーボードでは、日本語による説明書が同梱されていないものも多く、初期設定に戸惑うケースが見られますが、この機種は説明書どおりに設定を行うことで簡単に初期設定を行うことが可能となっています。
3台まで登録ができ、スマホの用途が一気に広がりそう
このキーボードは、三つ折り状態から開くことによって電源が自動でONになります。電源がONになるとキーボードの上のLEDが緑色に点灯します。
初期設定で必要となるBluetoothのペアリングですが、以下の手順に沿って行うことで非常に簡単に行うことができます。


このキーボードは、1台で3つのデバイス登録ができるため、例えば、スマホ2台とタブレット1台とか、スマホ、タブレット、PCで1台ずつなどを設定し、それぞれを「Fnキー+Q/W/E」で簡単に切り替えることが可能です。
筆者は日頃はパソコンを持ち歩くことが多く、長文記事などを書くときはパソコンをわざわざ使っていたのですが、ちょっとした空き時間で文章を書くようなシーンや、LINEなどのSNSで何かを説明するなどの長文を書きたい時などは重宝しそうです。