ahamo、povo、LINEMOはどれが一番?各社の内容を徹底比較

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ahamo、povo、LINEMOのサービス内容比較

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これを受けて、2020年12月にドコモが毎月20GBまでデータ通信容量があり低価格のプランを発表し、ソフトバンクとKDDIがこれに追随しました。

ドコモは「ahamo」、KDDIは「povo」、ソフトバンクは「LINEMO」として20GB 2,480円~2,980円(税抜き)で提供されることは早々に発表されましたが、各ブランド(プラン)の詳細については各社小出しで情報提供されている状況であり、非常にわかりづらくなっています。各ブランドのホームページでもサービス内容が記載されていますが、各社とも時間が無かったのか更新内容も粒度もバラバラです。

データ通信以外のサービス、例えばSMSや留守番電話は各社提供されるのでしょうか。また、コロナ禍では利用頻度は高くありませんが、今後は海外渡航をするユーザも増え、その際には国際ローミング可否も重要となります。

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その他では、最近は若年層もスマホを持つ機会が増えていますが、若年層が利用する際には有害サイトへのアクセスを規制するフィルターサービスも必要となります。

最近は利用者も減ってきましたが、キャリアメールを利用しているユーザもまだかなり多く、未だにキャリアメールでなければ登録できないサービスなどもありますので、キャリアメールの対応可否も非常に気になります。

そこで、各ブランドがこれらのサービスを提供するのかどうか、提供する際にはそれらは無料であるのか有料であるのか、以下のとおり比較をしてみました。

まず初めにサービスの開始時期ですが、ソフトバンクの「LINEMO」が2021年3月17日(水)にサービスを開始し、KDDIの「povo」がその約1週間後の2021年3月23日(火)、そしていち早くサービスが発表されたドコモの「ahamo」が2021年3月26日(金)にサービスを開始する予定です。

次に料金ですが、ahamoは20GBのデータ通信容量に5分以内の通話無料サービスが付与されて月額2,970円(税込み)ですが、povoとLINEMOは無料通話は含まれず月額2,728円(税込み)となっています。差額は242円となりますが、通話料は20円/30秒ですので、例えば3分間の通話(120円)を1ヶ月に2回以上する人はahamoの方がオトクということになります。お店の予約、クレジットカードや保険会社などのサポート窓口への電話など、ユーザによってはこのようにちょっとした電話をしている可能性もあるので、そういうユーザは迷わずahamoが良いでしょう。

20GBプランを利用する際に注意すべきことの一つとして、利用可能な端末が限られているということが挙げられます。これらのブランドへ移行する際に既存のスマホをそのまま流用するユーザは、利用可能なスマホが各ブランドのホームページに記載されているので、利用開始前に必ず確認する必要があります。

一方、20GBのプランに移行することと合わせてスマホ端末の購入を検討しているユーザは、一度ahamoのサイトを確認することをお勧めします。ahamoでは、iPhone11、Xperia 1 II SO-51A、Galaxy S20 5G SC-51Aの3機種に限り、ahamo契約者には特別な価格で提供することを発表しています。例えば、iPhone11の64GBであれば43,490円で購入することができ、かなりオトクとなっています。

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ahamo、povo、LINEMOの各ブランドの特徴

その他のサービスでは各社で対応可否にバラつきがありますが、各社の特徴はどのようになっているのでしょうか。

ahamoの特徴

まずahamoの大きな特徴は「5分以内の無料通話」「国際ローミング」「公衆Wi-Fi」の3点です。

「5分以内の無料通話」は先ほど説明したとおり3ブランドで一番安くなっています。

「国際ローミング」では、国際ローミングでのデータ利用が20GBのデータ容量に含まれるという特典があります。例えば、ロンドンに渡航して現地にて3GBのデータを利用した場合でも、国内とロンドンでの利用の合計が20GB以内であれば追加料金が一切かかりません。従来であれば、海外渡航の度に現地で利用可能なモバイルWi-Fiをレンタルしたり、国際ローミングで高いデータ通信料を支払う必要がありましたが、これらを節約できるという利点は海外渡航が多い方にとっては大きなメリットの一つです。海外で利用可能なWi-Fiルータは安くなってきたとはいえ、1日あたり1,000円以上かかるケースが多く、国際ローミングでも安くても1日あたり1,000円近くかかりますので、それを考えると20GBのデータ容量に含まれるというメリットはかなりあります。

そして3つ目の「公衆Wi-Fi」ですが、ahamoユーザであればドコモのd Wi-Fiが利用できます。駅やコンビニ、カフェなど多数のエリアで利用できるので20GBの通信容量で不安な方は積極的にWi-Fiを利用するとよいでしょう。

povoの特徴

次にpovoの特徴を見てみましょう。povoの特徴は、「トッピング」「キャリア決済」「eSIM」の3点です。

「トッピング」とは、トッピングという形でサービスを自由に追加できるサービスです。現時点ではトッピングできるサービスはまだ少ないのですが、例えばある特定の日だけデータ通信を大量に行いたい場合には「データ使い放題24時間」というサービスをトッピングとして契約することで24時間は200円でデータ使い放題になります。これはかなり便利そうです。

二つ目の「キャリア決済」ですが、これはahamoやLINEMOでは対応しておらずpovoのみが対応しているサービスです。キャリア決算とは、スマホでショッピングやデジタルコンテンツを購入した際、その支払いを通話料金と一緒に支払いができるサービスです。わざわざクレジットカードで決済をする必要が無いため、オンラインショッピングを頻繁に利用するユーザにとっては便利な機能の一つです。

三つ目のeSIMですが、こちらはソフトバンクのLINEMOでも対応予定としていますが、これまで頻繁に使われてきた物理的なプラスチックSIMではなく、ソフトウェアで更新可能なeSIMを利用することができます。eSIMを利用することで物理的なSIMの到着を待たずに即座に通信事業者を乗り換えることができるというメリットがありますが、それ以外でもeSIMに対応したスマホに物理SIMも挿すことで二つの通信事業者を利用することが可能になるという点がメリットとしてあります。例えば20GBのデータ容量では足りないというユーザは、格安スマホ事業者の安いSIMを契約しスマホに挿すことで、povoの20GB+格安スマホのデータ容量分を利用することが可能となり、かなりコストパフォーマンスがあがります。

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LINEMOの特徴

最後にLINEMOの特徴を見てみましょう。

LINEMOの特徴は「LINEとの親和性」「eSIM」の2点です。

LINEMOでは、LINEによる通信においてはデータ容量を消費することなく利用することができます。つまり、LINEの通信に関してはギガの消費がカウントされず使い放題となります。また、2021年夏からは、LINEのスタンプが使い放題となる「LINEスタンプ プレミアム」も無料で利用できるほか、サポート窓口とのやりとりにおいてもLINEを利用することができます。このようにLINEMOはLINEとの親和性が非常に高いので、日頃LINEの利用頻度が高いユーザにはお勧めのサービスとなっています。

二つ目のeSIMに関してはpovoと同様です。

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サービス開始後の改善にも期待

以上のようにahamo、povo、LINEMOの3つの20GBブランドは主なサービスは同じですが、それぞれに特徴があります。20GBへの移行を検討しているユーザは各ブランドの特徴を理解してから移行していくとよいでしょう。また、各ブランドの20GBプランは、短期間で作り上げられたブランドであり、どれもまだまだ中途半端な感じが否めません。従って、今後ユーザ数が増えサービスが広がるにつれて各社とも改善をしていくことが期待されます