日々の生活においてスマホは欠かせないライフラインとなっていますが、COVID-19共存時代におけるNew Normalにおいては在宅勤務やリモートワークなど移動を最小限に抑えた生活形態が増えており、それによってスマホを利用する場所が変わってきています。
スマホの利用が宅内、カフェ、レンタルオフィスなど特定の場所となる場合にはWi-Fiを利用することが可能となり、従来よりもスマホのデータ消費量が小さくなる可能性があります。今こそ、スマホの毎月の料金を確認し、場合によってはスマホを乗り換えることで毎月のスマホ料金を大幅に削減することを検討すべきなのです。特に最近では3G時代のスマホを4Gへ移行するために大幅な割引を行っていたり、楽天モバイルの参入によって新しいプランを提供し始くめたりなど、これまでよりもオトクにスマホを利用できる環境が増えてきていますので今がチャンスです。
この記事では、今利用している通信事業者から他の通信事業者へスマホを乗り換える準備と手順についてわかりやすく解説しています。
スマホ乗り換え手順
以下は、ドコモ、楽天モバイル、Yモバイル、UQモバイルの料金比較です。ドコモのギガライトプランはデータ利用量によって料金が変わりますが、仮に毎月5GB以上利用した場合は6,150円となります。一方、楽天モバイルやUQモバイルであれば、同じデータ利用量で毎月の金額が2,980円となり、毎月3,170円、年間30,840円もオトクになるのです。
スマホの乗り換えは、MNP(Mobile Number Portability)と呼ばれる方法を利用することで今使っているスマホの電話番号を変更することなく契約先の通信事業者の変更を行うことができます。MNPは以下の6つのステップで行うことができます。
MNP予約番号とは、携帯電話番号を変えずにスマホを乗り換えるために必要となる番号であり、契約中の通信事業者から入手できます。従って、スマホを乗り換えるためには、まず初めに契約中の通信事業者へ連絡してMNP予約番号をもらい、その後、新しい通信事業者にMNP予約番号を伝えて契約をするだけです。
解約・MNP予約番号の取り方
MNP予約番号は契約中の通信事業者から入手する必要があります。入手する方法は主に「電話」「Web」「来店」の3つです。この3つのいずれかの方法にて通信事業者に連絡することでMNP番号を取得することができます。

スマホ乗り換え手続き方法(乗り換え先の通信事業者との新規契約)
新たに乗り換える先の通信事業者と契約をする方法は主に「Web」「来店」の2つです。最近では格安スマホ事業者を中心にWebで新規契約を受け付ける事業者が多く、従来と比較して契約がしやすくなっています。新規契約時には身分証明書などいくつか書類が必要となりますので、事前に確認をして準備をしておく必要があります。
スマホ乗り換え時の準備「スマホ本体」と「SIMカード」
新しい通信事業者にスマホを乗り換える為には、その通信事業者で利用可能な「スマホ本体」と「SIMカード」を準備する必要があります。スマホ本体は、現在利用しているスマホをそのまま継続して利用するのか、または新たにスマホを購入するかを選択することになります。ただし、現在利用しているスマホをそのまま利用できる場合とできない場合がありますので注意が必要です。仮に今利用中のスマホが乗り換え先の通信事業者で利用できないようであれば、新たに乗り換え先の通信事業者で利用可能なスマホを購入する必要があります。
現在利用中のスマホが乗り換え先の通信事業者でそのまま利用可能かどうかは、乗り換え先の通信事業者のホームページに「動作確認端末一覧」などとして記載があるので事前に確認しておくとよいでしょう。また、もしスマホが本当に利用可能かどうか不安であり、確実に利用可能かどうかを確認したいのであれば、ショップや量販店に来店して確認することをお勧めします。
SIMカードに関しては、乗り換え先の通信事業者から入手します。量販店やショップでの契約においては、その場で店員が利用可能なSIMカードを設定してくれるため特に問題はないのですが、Webでの契約を行う場合には一つ注意が必要です。SIMカードにはいくつか種類があり、Webで手続きを行うケースにおいては自分でSIMの種類を選択する必要があるため、事前にスマホ本体が対応しているSIMカードの種類を確認しておく必要があります。
スマホ乗り換え時に必ずチェックすべきポイント5つ
スマホを乗り換える際には以下の5点に注意が必要です。
- 乗り換え先の通信事業者
- MNP転出手数料
- 解約手数料
- SIMロック解除
- 端末代金分割支払い残金処理
乗り換え先の通信事業者
通信事業者を乗り換える際には、あたりまえですが、どの通信事業者に乗り換えるべきかを事前に調べ決めておく必要があります。国内ではドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルと4つの大手通信事業者の他に、これらの事業者から設備を借りてサービスをしている格安スマホ事業者が多数あります。
格安スマホ事業者には、それぞれサービスや料金に特徴がありますが、以下のサイトでは人気の格安スマホ事業者23社のデータ通信量ごとの料金比較をしているので参考にしてみてください。

MNP転出手数料
電話番号を変えずにスマホを乗り換える場合、契約中の通信事業者に対してMNP転出手数料が必要となります。2020年11月現在、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルともに転出手数料は3,000円となっています。ただし、この転出手数料に関しては価格が高すぎるということで政府でも問題視されている為、今後は安くなるもしくは無料になる可能性があります。
解約手数料
2019年10月より総務省主導のもの端末分離プランが始まり、それ以降の契約においては長期契約解約時の契約解除料金に上限ができましたが、それ以前からスマホを契約している場合には、長期契約解除に伴う契約解除料金の支払いが必要となる可能性があります。多くの場合、契約解除料金は9,500円になっていますが、2年契約で締結の場合、ちょうど契約月に解約することによって契約解除料金を支払わずに解約をすることが可能です。 契約解除料金9,500円は確かに高額ではありますが、スマホを乗り換えることで毎月の利用料金が安くなるようであれば、契約解除料金を支払ってでも乗り換えるべきか比較するとよいでしょう。実際、9,500円を支払っても1年以内に元が取れるケースが多くなっています。

SIMロック解除
現在利用中のスマホを乗り換え先でも継続して利用するためにはSIMロック解除が必要となります。SIMロックとは、スマホ本体が利用できるSIMカードを固定してしまうことです。つまり、あるスマホ本体AではSIMカードAしか利用できないようにし、仮にこのスマホ本体AにSIMカードBを刺しても動作しないようにすることをSIMロックといいます。ドコモ、au、ソフトバンクのスマホを利用しているユーザはスマホにSIMロックがかかっている可能性が高いので必ず確認し、SIMロックがかかっているようであれば契約中の通信事業者で事前に解除しましょう。

端末代金分割支払い残金処理
最近、スマホ端末が高騰化し、多くのユーザが割賦つまり分割支払いでの購入を行っています。分割での支払いは2年、3年などで終わるプランになっていますが、仮に乗り換え時に端末の分割支払いが終わっていない場合、通信事業者を乗り換えても分割払いを継続することができます。また、残金を全額支払うことも可能ですので、端末購入残金を確認したい場合には契約中の通信事業者へ直接問い合わせるか、Webで確認しましょう。
このようにスマホの乗り換えはとても簡単に行うことができます。いくつか事前に確認すべきことがあり多少手間ですが、それでも毎月のスマホ利用料金が大幅に下がるようであれば手間を惜しまずスマホを乗り換えることをお勧めします。