スマホヘビーユーザ必見、スマホ大容量料金プランを3社で比較

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2020年3月の5Gサービス開始を目前に、通信事業者各社はヘビーユーザ向けの大容量データプランの見直しを行っています。5Gではデータ通信速度が飛躍的に改善され、既に5Gサービスを開始している海外の通信事業者は、5Gのデータ通信量を無制限としているプランが多くなっています。

2019年3月現在、各通信事業者の大容量データ通信プランはどのようになっているのでしょうか。各社を比較し、一番お得なプランを探してみました。

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無制限プランは魅力的であるが、各社のプランの特徴を理解することが大事

ドコモの「ギガホ」は速度制限がゆるい

ドコモは、「ギガホ」というプランにおいて毎月30GBまで利用できるプランを6,980円で提供しています。2020年3月現在、ドコモはキャンペーンを提供しており、キャンペーン期間中は毎月のデータ容量が30GBから60GBまで拡大されます。現時点ではこのキャンペーンの終了時期は明言されておらず、当面この条件でのサービスが提供されることが見込まれます。

ドコモの「ギガホ」の大きな特徴は、30GBまで速度制限が無いということです。他の事業者は大容量データ通信を長時間行った場合、データの残量にかかわらず速度が制限される可能性がありますが、「ギガホ」ではそれがありません。また、毎月のデータ容量を超過した場合、他の通信事業者では一律128Kbpsまで速度制限されてしまうのに対し、「ギガホ」ではデータ利用量が60GBを超えて速度制限された後も1Mbpsでの通信が可能です。1MbpsであればSNSやWebブラウジングではそれなりに利用可能でしょう。

auの無制限プランは、テザリング利用者は要注意

auは通信事業者3社の中で唯一無制限プランを提供しています。無制限プランには、「auデータMAXプランPro」と「auデータMAXプランNetflixパック」の二種類があります。いずれも毎月のデータ利用量に制限はありませんが、大量のデータ通信を長時間継続した場合には速度が制限されてしまう可能性があるので注意が必要です。

この二つのプランの大きな違いは、Netflixサービスの有無とテザリングの容量です。「auデータMAXプランPro」では、Netflixサービスは含まれていないものの毎月の料金が7,480円と「auデータMAXプランNetflixパック」よりも400円安くなっています。Netflixの基本パック料金は通常毎月800円ですので、Netflixを利用するユーザは「auデータMAXプランNetflixパック」の方がお得になります。「auデータMAXプランPro」で注意が必要なのはテザリングです。スマホでのデータ通信量は無制限となりますが、テザリング利用時には制限があり、毎月30GBまでしか利用できません。この30GBにはテザリングの他にデータシェアおよび世界データ定額で利用したデータ量も含まれますので、これらのサービスを利用するユーザにとってはテザリングで利用可能なデータ量は更に少なくなります。テザリングやこれらのサービスを利用し30GBを超過した場合には、これらのサービスにおいて通信速度が128Kbpsまで規制されます。テザリングで128Kbpsまで速度が制限されてしまうと全く使い物になりません。

「auデータMAXプランNetflixパック」には、Netflixのベーシックプランが毎月の料金に含まれており毎月のデータ通信量に制限はないので、Netflixを頻繁に利用するユーザは、毎月7,880円にてNetflixが見放題ということになります。ただし、「auデータMAXプランNetflixパック」はテザリングの容量が2GBしかない為、テザリングを利用するユーザにはお勧めできません。

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YoutubeやSNS利用者に最適なメリハリプランだが・・

ドコモがキャンペーンで「ギガホ」の利用量を60GBまで増やす前は、ソフトバンクのメ「リハリプラン(旧 ウルトラギガモンスター+)」が一番単価の安いサービスであり、ヘビーユーザにお勧めできるプランでした。しかし、ドコモの「ギガホ」が60GBまで利用可能となったことで単価は「ギガホ」より劣り、かつ毎月の料金も7,480円とauの「auデータMAXプランPro」と同じであるため、「メリハリプラン」を選択するメリットが無くなってしまったように見えます。

ソフトバンクの「メリハリプラン」の大きな特徴はSNSの利用においては毎月のデータ容量を消費することなく利用できるということです。「メリハリプラン」では毎月50GBまでのデータ通信が可能ですが、YutubeやPrimeビデオ、LINE、AbemaTVなど15以上の動画サービス、SNSではデータを消費しません。これまでLINE、Facebookなど比較的データ通信量が小さいSNSにおいてデータを消費しないサービスを提供しているMVNO事業者はいくつかありましたが、ソフトバンクの「メリハリプラン」のようにデータ通信量の大きい動画系のサービスまでデータを消費することなく利用可能なプランを提供しているケースはありませんでした。

「メリハリプラン」は、毎月の料金は「auデータMAXプランPro」と同じであり、かつ「auデータMAXプランPro」では30GBまでテザリングが利用できるのに対し、「メリハリプラン」ではオプション扱いとなっているなど他社のプランと比較してメリットはなく、現時点では「メリハリプラン」を選択する理由は全くありません。

毎月の料金を抑えるならドコモ、データ利用量を気にせず使いたいならau

このように3社それぞれ特徴のある料金プランを提供していますが、現時点ではソフトバンクの「メリハリプラン」を選択する理由はないでしょう。(家族割やおうち割光セットなどを利用している場合は、選択肢の一つとして入ってくる可能性もあります)

毎月のデータ利用料金を少しでも抑えたいと考えているユーザはドコモの「ギガホ」が選択肢となるでしょう。auやソフトバンクのプランと比較して毎月500円、年間6,000円節約することが可能となります。また、データ利用量を一切気にせずに利用したいというユーザはauの「auデータMAXプランPro」がお勧めです。長時間大容量データ通信を行った場合に規制がかかる可能性もありますが、基本的にはデータ利用量を気にすることなく無制限で利用できることはユーザにとって大きなメリットでしょう。