Rakuten OPTIMISM 2019ビジネスカンファレンス
2019年7月31日から8月3日まで楽天が主催する「Rakuten OPTIMIZM2019」が開催されましたが、
その中で8月2日のビジネスカンファレンスに行ってきましたので、その内容を簡単に紹介します。
「Rakuten Optimism2019」はそうそうたる出演者
楽天グループのイベント「Rakuten Optimism 2019」が横浜のパシフィコ横浜で開催されています。Rakuten Optimismとは、体験型のイベントであり、様々なテクノロジーを利用した疑似体験、デモや全国各地から出店したグルメ店で飲食を楽しむことができます。
このイベントは非常に人気があり、7月31日と8月1日の二日間だけで約40,000人の来場者となっています。会場は有料エリアと無料エリアに分かれており、無料で入場できるイベント会場は、近未来型体験エリア、お買い物パンダエリア、ふるさとエリア、ショッピングエリア、グルメエリアの5つのエリアに分かれており、サッカー、バスケットボールなどの体験型のブースが非常に人気がありました。

近未来体験型エリアでは、今年の10月に楽天グループである楽天モバイルが携帯電話市場に通信事業者として参入することもあり、5Gを生かした体験やIoTを利用した便利なスマートホームなどモバイルを活用した展示が目立ちました。また、グルメエリアでは、各地方から数十店の出店があり、来場者は各地域の特産を楽しむことができます。
一方、無料のイベントとは別に有料のビジネスカンファレンスも準備されており、こちらは楽天会長兼社長の三木谷氏の顔の広さを伺うことができるそうそうたるメンバーが出演しています。8月2日のカンファレンスだけでも、全体の司会をフリーアナウンサーの高橋真麻さんが勤め、以下の方々が出演しています。このメンバーだけでもすごいのですが、7月31日から4日間を通じてどの日もすばらしい出演者が多く、この4日間すべての通し入場券が10,000円(税抜き)で購入できることが非常にお得であると感じました。

8月2日カンファレンスの主な出演者
演出家:宮本亜門氏
サーバーエージェント:藤田晋社長
元ヤクルトスワローズ監督:古田敦也氏
サーバーエージェント:藤田晋社長
Jリーグチェアマン:村井満氏
京都大学 IPS細胞研究所:山中伸弥氏
片づけコンサルタント:近藤麻理恵氏
X Japan:Yoshiki
など
5G × 「医療」「スポーツ&エンターテインメント」がテーマであったが・・・
この日のカンファレンスは、5G時代における医療、スポーツ、エンターテイメントがテーマではありましたが、全体的にはあまり5Gのことは語られず、どちらかというとそれぞれのカテゴリにおける現状と課題についてパネルディスカッションが行われました。本日は、以下のパネラーの方を招いて各議題についてディスカッションが行われました。
テーマ:スポーツビジネスの未来
パネラー:三木谷会長、藤田晋、古田敦也、村井満
テーマ:医療最前線:がん治療の革命児たち
パネラー:デイビット・B・エイガス、山中 伸弥、小林 久隆、三木谷会長
テーマ:スペシャルコンテンツ
パネラー:三木谷会長、近藤真理恵
テーマ:新時代のコンテンツ
パネラー:三木谷会長、YOSHIKI
宮本亜門氏、癌の情報を患者間でオープンに共有することが大切と熱弁
カンファレンスに先駆けて演出家の宮本亜門氏が「波乱爆笑」というテーマでフリーアナウンサーの田添菜穂子さんとディスカッションが行われました。
宮本さんは、ご自身が出演した「名医のTHE太鼓判」という番組で人間ドックを受診した際に前立腺がんが見つかり、今年の5月に手術を受けて今に至っています。本人曰く、番組内での人間ドックでは「コレステロールが高い」くらいの結果が来ると思ったところでまさかの癌告知であり、非常に驚いたそうです。
前立腺がんは今年の2月28日に発見され既にその時点で癌の進行が進みステージⅢという状態でしたが、その後手術するためには準備や空きを待つ必要があり、最終的に手術をしたのは5月22日であったとのことです。医師からは、「癌はもう薄皮餅のようになっていて、いつ中のあんこが出てきてもおかしくない状態」と言われていたそうです。
宮本さんは非常に勉強家であり、前立腺がんを告知された直後やがん治療後に血尿が出た時などはインターネットでありとあらゆる情報を収集して勉強したそうです。ただ、そこで問題となったのは情報が多すぎて、どの情報が正しいのかがわからないということです。
インターネット以外でも周囲の友人や前立腺がん経験者の方々から多数の手紙を頂いたそうですが、治療法についてはそれぞれが違う治療法を薦めてきて、どれが正しいのかはわからなかったようです。最終的には医師と話をしダビンチと呼ばれる外科手術用ロボットを使って癌細胞を除去し手術は成功しています。
このように、現在のインターネット社会では、ありとあらゆる情報を収集することが可能になりましたが、その膨大な情報の中で何が正しいのかを判断することが難しくなっています。したがって、デジタルの力を利用してこれらの情報をフィルターし、正しい情報を吸い上げることができるようになれば良いと宮本氏は語っています。
また、宮本氏は自分の経験を前立腺がんで同じように苦しんでいる人、特に精神的に影響を受けている人たちに向けて情報発信を続けるとともに、患者同士でもっとオープンに情報交換ができるようになることが大事であるということを語り、ディスカッションを終えました。
楽天とこんまり、パートナー契約発表
テーマ「スペシャルコンテンツ」は、事前には内容は知らされておらず何が行われるかわからない状況でしたが、このテーマの中でなんと楽天とこんまりのパートナー契約が発表されました。
こんまりこと近藤麻理恵さんはとても有名な片づけコンサルタントであり、著書「人生がときめく片付けの魔法」はベストセラーになっています。現在は日本だけではなく世界で活躍するくらいとても有名な方であり、海外では、「こんまり」という言葉がそのまま英語になっており、片づけをすることを「こんまりする」という言い方をするくらい有名な方です。
本日初めて登壇したご本人を拝見したのですが、とても小柄な方で可愛らしい方である一方で、小柄ながら非常にはきはきとした力強い話し方をされ、とても説得力があると感心してしまいました。
楽天という会社の偉大さを知る
Google、AWSなど海外の大企業が大きなイベントを開催することは珍しくありませんが、最近ではソフトバンクをはじめ国内の企業も大規模なイベントを開催するようになりました。そのような中、今回の楽天のイベント「Rakuten Optimism」は、出演者もすごく、それに合わせて来場者数もとても多く、楽天という企業が本当に日本を代表する企業であることを改めて思い知らされました。
楽天市場は日本では欠かせない存在になっていますが、今後はAmazonを追い越すくらいの勢いで世界に羽ばたいて欲しいですね。