Nuro光は遅い?実際の速度と開通に必要な費用を解説

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2Gbpsの高速サービスをリーズナブルで提供しているNuro光

Nuro光は、2013年4月よりソニーネットワークコミュニケーションズが提供している光ブロードバンドサービスです。Nuro光の特徴として「最大2Gbpsの高速通信」と「リーズナブルな料金」があげられます。

現在、国内には数多くの光ブロードバンド提供事業者がありますが、大多数のサービスが通信速度1Gbpsにとどまっています。また、毎月のサービス料金に関しては、人気のブロードバンド事業者の戸建て向けの月額基本料金の平均が約5,500円です。

以下は、シェアの高い光ブロードバンドサービス事業者の上位10社の戸建て向けサービスの通信速度と月額料金を比較したものですが、Nuro光は2Gbpsの高速サービスを4,743円というリーズナブルな金額で提供しています。

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快適なリモートワークには光ブロードバンドがお勧めです。この記事では、日本国内の光ブロードバンドサービスの状況をはじめ、光ブロードバンドサービスの料金構成ならびに光ブロードバンド提供事業者の主要10社の料金比較について解説しています。

利用可能エリアは主要都市部のみ

Nuro光が光ブロードバンドサービスを開始して既に7年が経過していますが、残念ながら、現時点でもサービスが提供されているエリアは限定的です。以下は2020年9月時点でサービスが提供されているエリアマップですが、北海道と関東地方を中心に、東海、関西、九州の主要都市が主なエリアとなっています。

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申し込みから開通まで。戸建てでは2回の工事が必要

Nuro光の申し込みから開通までには、以下の5つのステップが必要です。当初は申し込みからサービス開始(開通)まで1か月程度で行われていましたが、昨今のコロナ禍において宅内ブロードバンド環境を見直すユーザが多く、その為、申し込みが殺到していることもあり、2020年9月現在では申込から開通まで1.5カ月から2カ月程度要しているようです。

①申し込み

申し込みはNuro光のホームページもしくは各種キャンペーンを打ち出している代理店からオンラインもしくは電話で行うことができます。

②工事日程調整

Nuro光サービスを利用するためには、光ケーブルの工事が必要となります。申し込みを行うと、後日工事日程調整の連絡があります。Nuro光の戸建て向けサービスでは、「宅内工事」と「屋外工事」の2回の工事が必要になります。宅内工事と屋外工事は別々の工事会社が行い、宅内工事はNuro光関連工事会社が実施し、屋外工事はNTT関連工事会社が行います。工事日は申し込み後の1-2か月後になることが多くなっています。

③宅内工事

宅内工事とは、家の中の工事であり、宅内に光ケービルを引くために図の❶から❸の作業を行います。

外壁に光キャビネットの取り付け

電柱からの光ケーブルを接続する際の接続口となる光キャビネットを外壁にネジで固定します。

宅内への光ケーブル引き込み

光キャビネットから、宅内の所定の場所に光ケーブルを通します。光ケーブルを通す方法として、「既存の電話線の配線を利用」「エアコンなどのダクトを利用」「新規に穴をあける」の主に3とおりがあります。

光コンセント・Wi-Fiルーターの設置

光ケーブルの出口に光コンセントを設置します。また、コンセントから光コードを出しWi-Fiルーター(ONU)と接続します。

④屋外工事

屋外工事とは、家の外の工事であり、光ケーブルを近隣の電柱から家の外壁までに引くために図のAからCの作業を行います。

A. 電柱から直近の電柱までの光ケーブル引き込み

光ケーブルは近隣の電柱まで既に敷設されていますが、家の直近の電柱までは敷設されていない場合があります。この場合、近隣の電柱から直近の電柱まで光ケーブルを敷設します。

B. 家の直近の電柱、電線から外壁までの光ケーブル引き込み

Aで準備した光ケーブルを直近の電柱から外壁まで引き込みます。

C. 光キャビネットに接続

宅内工事で外壁に設置した光キャビネットに光ケーブルを接続します。

⑤開通

➃の屋外工事が終わった段階でサービスを利用することが開始できます。従って、屋外工事完了後には問題なくインターネット接続が可能か確認する必要があります

開通に必要な工事費用と月額料金

光ブロードバンドサービスを開始するために必要となる費用として、初期費用と月額費用があります

初期費用は主に工事費用と事務手数料であり、いずれも一度支払えばそれ以降の支払いは不要となります。工事費用は光回線を敷設するための費用であり、その金額は事業者によって異なりますが、20,000~40,000円程度になることが多いようです。事務手数料は光ブロードバンド契約を行う為の登録手数料であり、3,000円としている事業者が多くなっています。

月額費用とは、主に基本料金、ISP料金、機器レンタル料金であり、毎月支払う必要のある費用です。

以下は、一般的な費用とNuro光の費用を比較したものです。

Nuro光の工事費は40,000円であり、この工事費は開通後2か月後から30カ月かけての分割支払いになりますが、現在は特典が適用され30回分の支払いが実質無料となっています。従って、Nuro光を31か月間継続して利用する場合には、工事費が実質無料となります。ただし、工事を土日祝日に行う場合には追加で3,000円が必要であり、また宅内工事と屋外工事を同一日に実施する場合には追加で5,000円が必要となるので注意が必要です。

Nuro光の毎月の利用料金は4,743円です。この4,743円の中にはISP料金、Wi-Fiルータなどの機器レンタル料も含まれているので、これ以外は一切かかりません。

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Wi-Fiルータ内蔵のONUが無料で提供される

Nuro光のルータ(ONU)はWi-Fi機能を内蔵しており、以下の6機種があります。2020年9月現在では、Nuro光の最大通信速度が2Gbpsとなっており、この通信速度を最大限活かすためにのルータは「ZXHN F660A」「HG8045Q」「FG4023B」のいずれかになります。ただし、ルータの種類はユーザが選択することはできず、宅内工事会社の担当が決めます。基本的にどの機種でも動作しますが、エリアによっては特定の機種しか動作しないものもあります。

それぞれの機種は以下のとおりです。

Nuro光から提供されるWi-Fiルータは、IEEE802.11acに対応したものであり、最大通信速度が1.3Gbps(1,300Mps)となっていますが、Wi-Fiの規格には更に高速なものがあります。以下はWi-Fiの規格を比較したものです。

2020年9月時点では、最新のWi-Fi規格としてWi-Fi6があり、最大通信速度は9.6Gbpsです。Nuro光では、最大通信速度が2Gbpsであるにもかかわらず、Wi-Fiルータの最大通信速度が1.3Gbpsであるため、Wi-Fiルータがボトルネックとなり本来の高速通信ができていません

従って、更なる高速通信を求めるのであれば、ユーザ各自で高速通信対応のWi-Fi5(高速対応)、Wi-Fi6対応ルータを準備する必要があります

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一部ネットでは、Huawei製のルータ「HG8045Q」はZTE社製の「ZXHN F660A」よりも遅いとの書き込みがありますが、実際はどうなのでしょうか?

今回、ある戸建てにおいてHuawei社製の「HG8045Q」を利用して速度測定を行いました。実験では宅内の1階にルータを置き、2階の部屋でPCを利用して速度測定を行ったところ、約400MBpsの速度をが得られました

Nuro光のホームページでは、通信速度に関して以下のような結果が得られたと報告されています。

この速度測定結果が有線によるものなのか、無線によるものかわかりませんが、いずれにしても無線環境でかつルータとPCが1階と2階でかなり離れた状態である環境で400Mbpsの速度が得られているということはそれほど悪い結果であるとは思えません。従って、Huawei製の「HG8045Q」であっても特に遜色なく高速通信ができるものと考えられます。また、更なる速度改善を期待するユーザは、先に説明したとおり、Wi-Fi6対応のルータを各自で準備するなどを行うことで改善することが期待されます。

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Nuro光は最大通信速度2G bpsという高速サービスを4,743円というリーズナブルな金額で提供しています。また、Nuro光ではWi-Fiルータが無料で提供されるためユーザが各自でWi-Fiルータを準備する必要はありません。そして、何よりも実際の通信速度が高速で安定しています

コロナ禍において宅内でのリモート作業を行う機会が多くなり、今後ますます宅内のブロードバンド環境が重要となりますが、Nuro光は宅内のブロードバンドを快適にすることができるプロバイダーの一つです。